あの日から・今から

3.11。今でもあの日の朝、強く強く決意し、ひとり大声で叫んで次に進もうと殻を破ったことを思い出す。

午後からリハーサルだった。その間にあの地震。急いで外に出ると、目の前のビルがこんにゃくのように、地面は波のように揺れていた。

その一年後に福島を訪ねた。一泊二日の一人旅。誰も知り合いはいなかったけど、現地の方々の話を生で聞きたかったし、レンタカーを借りて、なるべく被災地を多くこの目で見たかった。

立ち入り禁止区域ギリギリまで車で走らせたが、放射能防護服を纏った警備員が一人立っているのを見て、初めて身の危険を感じた。その服がなければそこにはやはり立てない、という状況を見てぞっとした。

2011年から12年にかけて、インターネット上で、ものすごくたくさんの原発、放射能の解釈が出回って、自分も色々と調べてたことがある。

今でも検索すると、簡単に多くの情報が手に入る。

だけど・・・・

こういう時に本当に大事なことは、なんだろうか。

音楽は衣食住と違って、生きることに直結していないと言われたこともあるけど(しかも音楽関係者に)、

こういう時だからこそ、音楽の本質、本領が発揮されたら・・・

救いになったり、慰めになったり、元氣づけられたり。

そういう音楽を作る人になりたいと、ここ数年はずっと模索してきた。

初アルバム”Synchronicity -縁- Solo Piano Works”はその集大成かもしれないなと、ふと思う。

3/17のリサイタルも然り。

人生はつながっていて、途切れることはないし、その中で起きる出来事も、全て自分に蓄積されている。

震災に限らずだけど、人生における様々な体験は、自分が音楽を通して社会に何ができるだろう?と常に考えさせられる。

今日も精一杯、生きようと思う。

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作曲家 http://hirotakekitakata.com